診療内容

耳鼻科にかかる患者様によく見られる症状と、起こりやすい病気についてまとめています。
ご自身では医者にかかるほどでもない程度の症状でも、放っておくと重症化する場合もあります。
少しでも気になる症状があれば、早めの段階で受診することをおすすめします。

耳の症状 

*耳が痛い:外耳炎・中耳炎・リンパ節炎など
*耳がかゆい:外耳炎・アレルギーなど
*耳鳴り:難聴や加齢の影響など
*聞こえが悪い:難聴・中耳炎など
*耳あか:外耳炎・中耳炎・難聴・メニエール病など
*耳から分泌液がでる:外耳炎・中耳炎など

比較的よくかかりやすい『急性中耳炎』や『滲出性中耳炎』は、放っておくと聴力が悪化していく『癒着性中耳炎』や、手術が必要となる『慢性中耳炎』を引き起こす恐れがあります。完治するまで治療をおろそかにしないことが大切です。

『難聴』にもいろいろな種類があり、必ずしも加齢や一般的な病気が原因のものばかりではありません。

ストレスや睡眠不足からくる『急性低音障害型感音難聴』、コンサートやヘッドホンで大音量の音楽を聴くことで起こる『ロック難聴』、ダイビングによる急激な圧力の変化で起こる難聴というものまであります。これらは、比較的若い世代の方がかかるもので、予想もしてなかった出来事が難聴の症状を引き起こすという一例です。

その他にも、「耳の中にできものができた」「子どもが耳の中に物を入れてしまった」「耳に虫が入った」など、あらゆる耳の症状に対応しています。

このような耳の症状に対しては、基本的には、お薬や点滴などを使用して治療をおこなっていきます。お薬は、漢方薬を併用することもあります。症状によっては、鼓膜切開や、チューブの挿入など、外科的治療をおこなうこともあります。

鼻の症状 

*くしゃみ・鼻水・鼻づまり:風邪・花粉症・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・慢性鼻炎・急性鼻炎など
*鼻からの出血:鼻をぶつけたり、触りすぎたりしたことが原因の場合がほとんど。まれに高血圧・動脈硬化・腫瘍など
*においが分からない:鼻炎など
*鼻が痛い:副鼻腔炎・鼻前庭炎など

「子どもが鼻の中に物を入れてしまった」などの場合にも対応しております。
検査をおこない、基本的にはお薬やネブライザーなどの処置をおこないます。まれに、検査の結果、鼻の悪性腫瘍などが確認されることもあります。その場合は、当クリニックから他の医療機関への連絡や紹介をおこなっています。

のどの症状 

*のどが痛い:咽頭炎・口内炎など
*咳:呼吸器や消化器の病気など
*痰(たん):鼻炎・咽頭炎・気管支や呼吸器の炎症など
*声がかれた:咽頭炎・声帯ポリープ、咽頭癌など
*のどがかゆい:アレルギー性鼻炎・風邪など
*のどの違和感:咽頭炎・扁桃炎・アレルギー・胃炎など
*すぐむせる:加齢・誤嚥性肺炎など
*味が分からない:貧血・糖尿病・舌炎・加齢など
*飲み込みにくい:加齢による筋力低下・脳血管障害など

その他、口内炎や「何かのどに刺さって取れない」などの場合も対応しております。

のどに関する違和感は、脳・心臓・神経・甲状腺などの病気の可能性もあり、しっかりした検査が必要です。敏感な方やストレスを抱え込んでいる方、更年期障害と関連している場合もあります。
また、『扁桃炎』の原因となる溶血性連鎖球菌(=溶連菌)は、胃炎やリウマチなどを引き起こすと言われています。扁桃炎を年に何回も繰り返すようであれば、手術を受けた方がよい場合もあります。
いずれにしろ、何か違和感をおぼえたら、早めに医者にかかるのがよいでしょう。

アレルギー検査

アレルギー検査に「ドロップスクリーン」を導入しました!

おかだ耳鼻咽喉科では、より迅速かつ正確なアレルギー診断を行うために、新しいアレルギー検査機器「ドロップスクリーン」を導入いたしました。

ドロップスクリーンとは? わずか1滴の血液で41項目(花粉、ダニ、食物など)のアレルギー原因物質を調べることができる最新の検査です。 小さなお子さまや採血が苦手な方でも、安心して検査を受けていただけます。

特徴
・検査時間 約30分〜1時間で結果が判明
・注射器ではなく、指先からの採血でOK
・通院回数を減らせるワンストップ診療

花粉症、食物アレルギー、ダニ・ハウスダストなど、原因が気になる方はお気軽にご相談ください。
「何のアレルギーか分からない…」という方にこそ、おすすめの検査です。

フルミストとは

フルミストは、弱毒化したインフルエンザウイルスを鼻腔内に噴霧する生ワクチンです。注射針を使わないため痛みが少なく、鼻や喉など**粘膜の免疫(局所免疫)**を高めることが期待できます。

特徴
●注射不要:針を使わず、数十秒で接種が完了します。
●1回で完了:基本的にワンシーズン1回接種です。
●粘膜免疫:鼻・喉の入口で防御する免疫反応を誘導します。

こんな方におすすめ
●注射が苦手なお子さま
●毎年インフルエンザにかかりやすいと感じる方(対象年齢内)
●学校や部活動で人と接する機会が多いお子さま

副反応(起こりうること)
●鼻水・鼻づまり、咳、喉の痛み
●発熱、頭痛、倦怠感
●まれにアレルギー反応(蕁麻疹、息苦しさ)、アナフィラキシー
症状が強い・長引く場合はすぐに当院へご連絡ください。

接種できない方・注意が必要な方(例)
接種できない方
●重い卵アレルギーやゼラチンに対するアレルギーなど、成分に対する重篤なアレルギー既往のある方
●明らかな発熱がある方、重い急性疾患にかかっている方
●妊娠中の方
●重い卵アレルギーなど、成分に対する重篤なアレルギー既往のある方
●小児で**アスピリン(サリチル酸)**を内服中の方
●著しい免疫不全のある方

注意が必要な方(医師が可否を判断)
●生ワクチンであり軽度の感染力を有するため、免疫不全の方や妊婦さんと同居されている方
●過去に喘鳴(ゼーゼー)や重度の喘息発作があった方、現在喘息が不安定な方
●過去のワクチンで重い副反応があった方
●家族に重度の免疫不全の方がいて、厳格な隔離環境を要する場合 など

よくある質問
Q. 注射のインフルエンザワクチンとの違いは?
A. フルミストは生ワクチンで鼻から接種し、粘膜免疫を誘導します。注射は不活化ワクチンで、腕に接種します。年齢や体質で適した方法が異なるため、診察で医師がご提案します。
Q. 受験や試合の直前でも接種できますか?
A. 軽い鼻症状が出ることがあるため、数日前の接種をおすすめします。具体的な日程はご相談ください。
Q. 今年すでに注射を打ちました。フルミストも必要ですか?
A. 二重接種は原則不要です。切り替えや同時期の接種については個別にご相談ください。
Q. 新型コロナワクチンと同日に接種できますか?
A. 同時接種や接種間隔は体調・年齢により判断します。予約時にお申し出ください。

その他 

*いびき:睡眠時無呼吸症候群など
*顔の腫れ:慢性心不全・糖尿病性腎症・肝硬変・甲状腺機能低下症・ビタミンB1欠乏症など
*首の腫れ:咽頭炎・扁桃炎・リンパ節炎・悪性リンパ腫など
*顔の半分が動かない:ベル麻痺・ハント症候群など

「どの部分が悪いのか分からない…」そんな場合でもご相談ください。問診でじっくりお話を伺った後、検査をおこなったうえで、原因を丁寧に探っていきます。そのうえで、患者様に合った治療法をご案内いたします。
例えば、『睡眠時無呼吸症候群』と診断された患者様には、睡眠時に鼻マスクを装着し気道を確保する『CPAP療法』をおすすめしています。
発熱などの症状やインフルエンザの予防接種にも対応しております。詳しくはご相談ください。

早めに受診するのがおすすめ

くしゃみ・鼻水・咳などの風邪の症状は、他の風邪の症状がおさまった後も残ることが多いものです。長い人になると、1カ月以上も症状が続く場合もあります。
このような場合、蓄膿(ちくのう)症や扁桃腺炎などを発症している可能性があります。そうでなくても、いつまでも症状を放っておくと、体力が低下して抵抗力がなくなり、他の病気につながる可能性もあります。
早い段階で耳鼻科を受診して、処方されたお薬を飲むだけで、症状が格段に軽くなったり治ったりするケースはよくあります。また、鼻・のどなどの処置や、患部を直接治療できるネブライザーなどの使用で、症状の元の原因から治していくことができます。
風邪の症状は、上気道の炎症をはじめ、耳や鼻など耳鼻科が専門とする部位に起こる場合がほとんどです。気になる鼻・耳・のどの風邪の症状は、耳鼻科での早めの受診をおすすめします。

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